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お風呂での擬人化

シャンプー→しっかり温まった?それならいいよ、おいで。
コンディショナー→奴(シャンプー)の後っていうのが気に食わないですが、あなたの綺麗の為なら仕方ないですね。
ボディーソープ(もしくは石鹸)→あいつらのことなんて忘れて、俺だけ見ろよ…
的な?
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お風呂での擬人化そのに

お風呂に入ると
体温める→シャンプー→コンディショナー→ボディーソープの順で使うので。
シャンプーはしっかりものでちゃんと温まったか確認してくれる
コンディショナーは僕の為だからって2番目に居るのを受け入れてくれる
ボディーソープは最後に使うから自分色…自分の香りに染めたい

お題

お題は「最期ぐらい華やかに終わりたいのさ」「俺を、騙したんだな……」「今この目が見えなくなっても」です。 http://shindanmaker.com/324246

フクモン

とある街中の通りにて。
カイジは走っていた。というのも、バイトに遅刻しそうだからである。
何とかバイト代で生活を繋いでいるだけに、クビになるわけにはいかないのだ。
だが、そういう時に限って巻き込まれてしまうもの。

「っと、すいません!」

曲がり角で誰かとぶつかり、相手はモンスターボールを落としてしまった。
その衝撃で開いたらしい。ボールの中に入っていたモンスターが逃げ出してしまった。
チラッと後ろ姿を見たカイジだが、珍しい物だということは一目見ただけでもわかった。
そんな珍しい物を逃がしてしまった…という罪悪感から、すぐにその場から逃げるという選択肢がとっさに浮かんだのだが、ぶつかった相手が相手なだけに、逃げることが出来なかった。
スーツにサングラス、後ろに部下が控えていれば、わかるだろう…所謂、ヤクザと呼ばれる人種。

「どうしてくれる?」
「…すいません…けど俺、急いでるんで…」
「こっちはヤツが逃げ出したんだ!今すぐ探し出して此処に連れてこい!」
「そんな無茶な!第一…俺、逃げたのがどんなヤツか、知らないんですけど…」
「そんなこと知るか!良いから探してこい!」

仕方なくカイジは探し始めた。だが、手掛かりが全く無いのだ。
とりあえず、モンスターが逃げていった方に歩きながら、バイト先に連絡をいれる。怒られながらも何とか了承を得ることができた。
さて…と気持ちを切り替える。これから探すにも手段がない。だが、このままではバイトをクビになってしまうため、とりあえず手当たり次第に走って探し回る。
第一、逃げたモンスターの事をなにも知らないのだ。探しようがない。唯一の手掛かりと言えば、逃げる際に見た後ろ姿くらい。
暫く探したが、一向に見つけることが出来ない。このままでは埒が明かないと、仕方なく、休憩がてらに策を考える事にした。路地裏に入ると、突然袖を引っ張られる。

「アンタが俺を逃がしたんでしょ?」

それは、先ほど逃げたモンスターのようだった。ぱっと見13歳位の子供だが、よく見れば尻尾と耳が生えている事に気付く。
いきなり探してたモンスターが目の前に現れて、カイジは驚きのあまり暫し固まった。

「ねえ、聞いてる?」
「あ、ああ…別に、逃がしたくて逃がした訳じゃねーけど…」
「ふーん、そう」
(そう、あれは…不可抗力って奴だ!バイトに遅刻しそうなときに、わざわざコイツを逃がすとか…有り得ない…!俺は元々コイツを知らないわけだし…逃がすも何も接点が無い!)

そこまで考えて(突っ込んで?)ふと、カイジは気付いた。

「そう言えば…お前、逃がしたのが俺だって、なんで知ってんだ?」

そう、カイジは逃げた後ろ姿を一瞬だが見た。だが、モンスターからすれば振り返る余裕なんか無いはず。故に、モンスターはカイジを知らない筈だ。

「そんなの、ずっと見てたからに決まってる」
「え…?」
「あのオッサンに叱られてたよね。で、謝りながらどっかに電話してた」
「…そんな始めから?お前、逃げ去ったんじゃなかったのか!?」
「気配消して戻ってくるくらい簡単」
「って事は、探し物は近くにあったと?」
「そうだね」
「しかも、俺が必死に探し回ってた事を楽しく見学してたと…?」
「そうなるね」

この事実を聞いたカイジは、疲れ果てたようにその場に座り込んだ。心なしか眼が潤んでいる。

(俺はコイツの掌の上で踊らされてたってことか…!ちくしょう!……けど、コイツが気まぐれ起こさなかったら…俺は今頃……未だに走り回ってるわけだし……なんか納得できねえけど…その点だけは感謝するべきなのか?)

自問自答していたカイジだったが、ふと、思い出したように質問する。

「そう言えば…なんで戻ってきた?いや…俺の前に現れた?そのまま逃げることも出来たはずだ」
「(…空気が変わった)ククク…アンタほんとにおもしろいな…捕まえに来といて逃げろなんてさ…まあ、そういうところに興味が湧いたんだけどね」
「はあ?い…意味がわからん……!」
「あとは、面白そうだから」
「……そんな理由…!」
「俺の勘は当たる」

モンスターの気まぐれで何とか見つけることができたカイジだが、その分気力と体力を大幅に削られたらしい。
だが、ふと本来の目的を思い出した。

「って、こんなことしてる場合じゃねえ!そっちから来てくれて、助かったぜ!!」

カイジはモンスターの腕を掴むと、先ほどぶつかった男のもとに向かう。急がなければ、バイトをクビになってしまう。
だが、モンスターは抵抗した。

「やだね、あんなオッサンよりあんたの方が良い」
「文句言うな!こっちは時間がないんだ!」
「何で?」
「バイト何だよ!もう遅刻してんだ!」
「ふーん…」

モンスターはそれ以降大人しく付いてきた。いきなり大人しくなったモンスターを不審に感じたが、都合が良かったので連れて歩く。だが、ずいぶん遠くまで探しに来たらしい。二人共無言で黙々と歩くこの状況。耐えられなくなり先に口を開いたのは、カイジ。

「なあ、そういやお前、名前はあるのか?」
「赤木しげる。まあ、ピカロって呼ばれてるけど」
「…ピカロ?」
「どっかの国で悪い男って意味なんだって」
「へえ…悪い男ね…想像つかねえな。ま、見た目ガキだから仕方ねえか」
「で、あんたは?」
「あー…伊藤開司だ。カイジでいい」
「カイジさん…ね」

何かを確かめるようにカイジの名前をつぶやくしげる。改めてお互い自己紹介を済ませると、なぜだか親近感が湧いた気がするから不思議なものだ。

「えーっと…ピカロってのがしっくりこねえな…しげるで良いか?」
「構わないけど」
「なんであのオッサンの所にいたんだ?」
「んー…知りたい?」
「そりゃあ気になるけどよ…別に、話したくないならいい」

メモ

変更点

・中学生→高校生
・名前変更!
名採 蝋→片桐 蓮(かたぎり れん)
白道寺 紅葉→赤銅 薙(しゃくどう なぎ)
片倉 来栖→葵 学(あおい まなぶ)
黒川 理名→黒輝(くろき)
↑黒輝はコードネームみたいな?本名は考えちゅう

・原石or装飾品、どちらでも
装飾品は力を凝縮して作られる(指輪、ピアス、ネックレスなど)
色は属性に依る。

・蓮と薙は幼なじみ。←学校同じでいいのか?エスカレーター式にするか思案中
・学は高校時に転校してきた。